循環器内科は、心臓や血管など血液循環に関わる器官の機能障害や疾患について、その診断や治療を専門とする内科の一分野です。当クリニックの循環器内科では、「皆さまの心臓と血管を守り、豊かな人生をサポートする」をモットーとして、循環器系の疾患に対する予防、診断、治療を行っています。ご存知の通り心臓や血管は生命を支える重要な臓器であり、その働きが損なわれることで様々な健康上の問題が発生します。循環器系の病気は喫煙などの生活習慣や高血圧をはじめとする生活習慣病から引き起こされますが、初期症状が見逃されやすく、突然重大な事態を招くことがあります。そのため、日頃からの健康管理と早期発見が重要です。
高血圧は「サイレントキラー」とも呼ばれ、自覚症状が乏しいまま進行することが多い疾患です。国内では実に4000万人以上が罹患していると言われており、加齢、過度の塩分摂取など様々な要因により引き起こされる代表的な生活習慣病です。血圧が長期にわたって高い状態が続くことで、心臓や脳、腎臓などの重要な臓器に重い負担をかけ、心筋梗塞、脳卒中、慢性腎臓病など様々な合併症を引き起こすリスクが高まります。頭痛やめまい、耳鳴り、動悸といった症状が現れることもありますが明確でないことも多く、日常的な血圧測定や健康診断による早期の発見と治療が重要です。
クリニックブログ:高血圧のことをもっと知りましょう
虚血性心疾患は、心臓への血流が不足することで心臓の筋肉が十分な酸素を受け取れないために起こる心臓病で、狭心症、心筋梗塞などが含まれます。胸痛や胸部圧迫感、息切れ、倦怠感などの症状が特徴で、放置すると心臓の筋肉が壊死を起こす心筋梗塞を起こすことがあり、生命にかかわる重篤な不整脈を併発するリスクが高まります。突然死の主な原因のひとつでもあります。高血圧などの生活習慣病のほか、喫煙などがリスクファクターとされ、多くは心臓の血管(冠動脈)の動脈硬化により引き起こされます。適切な生活習慣の管理と健康診断を含めた定期的な受診により、発症の予防や早期発見、早期治療に努めることが大切です。
心臓には4つの部屋とそれら部屋同士および繋がる血管とを隔てる4つの弁があり、ポンプ機能と共に心臓弁の正常な働きによって円滑な血液循環が保たれます。心臓弁膜症は心臓弁が正しく機能しない状態で、弁口が狭くなって血流の通過が悪くなる狭窄、または弁が閉じる機能が低下する逆流(閉鎖不全)が起こります。息切れ、疲労感、胸の不快感などが見られますが、初期や軽症のうちは症状がない場合もあります。心臓弁膜症は心臓の聴診により見つかる場合も多いため、健診、診察を受けることで早期に発見し、その後は定期的な経過観察や、必要に応じた治療が大切です。
心臓は一定の電気刺激とその伝導によって規則的な拍動を保ちます。不整脈は心臓のリズムが異常になる病態で、心拍数が異常に速くなったり、遅くなったり、または不規則になります。期外収縮(上室性ないし心室性)、上室(心房)頻拍、心房細動、心室頻拍、房室ブロック、洞不全症候群など様々な種類があります。動悸、息切れ、胸の不快感、めまい、意識消失などの症状が現れることがあり、重篤な場合は突然死の原因となるなど命に関わる危険も伴います。不整脈も特に症状が現れたときには直ぐに受診をして、早期発見と必要に応じた適切な治療を行うことが大切です。
心不全は、心臓の血液循環機能が低下し、全身に十分な血液を送ることができない状態と定義されます。上述した虚血性心疾患、心臓弁膜症など様々な心疾患が原因となり、それらの進行した状態であって、単一疾患というよりは症候群と捉えられます。近年では高齢化とともに心不全が急速に増加していて、国内では約120万人が罹患していると推定されており、感染症の拡大に類似していることから「心不全パンデミック」とも言われています。息切れ、むくみ、疲労感などの症状が日常生活を困難にします。生活習慣の改善や適切な薬物療法などにより、症状の改善と病状の進行を抑制することが可能です。
クリニックブログ:心不全とは?
当クリニックの循環器内科では、これらの代表的な疾患を含む多種多様な循環器疾患に対して専門的な診断技術や治療を提供しています。また、緊急を要する場合や高度な医療が必要な場合には速やかに適切な医療機関への紹介を行います。
心臓や血管について気になることがあったり、関連しそうな症状があったりする場合には、どうぞためらわず循環器内科を受診してください。
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時間帯 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
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午前 | 門前 金子(哲) 佐々木(雄) |
門前 伊藤(み) 高田 (第1.3.5週) |
門前 稲木 金子(哲) |
門前 山下 金子(哲) |
門前 鈴木(美) |
門前 (第2.4.5週) 稲木 松村(第2.4週) 桝澤(第2.4週) 堀川(第3週) 横山 (第1.3.5週) |
午後 | 稲木 山本(康) 佐々木(雄) 金子(哲) |
高田 | 稲木 金子(哲) |
金子(哲) 堀川 |
金子(哲) | 稲木 松村(第2.4週) 横山 (第1.3.5週) |
卒業大学 | 東京大学医学部 1993年卒 |
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主な経歴 | 東京大学医学部附属病院第三内科入局 日本学術振興会特別研究員 東京大学医学部附属病院循環器内科助手などを経て 山王病院内科・循環器内科 国際医療福祉大学臨床医学研究センター 准教授 |
専門領域 | 循環器疾患全般および生活習慣病 日本内科学会認定 総合内科専門医 日本循環器学会認定 循環器専門医 日本医師会認定 産業医 日本医師会認定 健康スポーツ医 日本体育協会公認 スポーツドクター |
卒業大学 | 千葉大学 1978年卒 |
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主な経歴 | 日本赤十字社医療センター内科(1987~83)、財団法人日本漢方医学研究所附属渋谷診療所副所長(1993~2002)、青山稲木クリニック院長(2002~17)を経て、東京女子医科大学東洋医学研究所講師(2005~17)も務めました。現在は新宿つるかめクリニックと日本赤十字社医療センターで漢方外来を担当。 |
専門領域 | 漢方一般 日本東洋医学会漢方専門医・指導医・名誉会員 |
卒業大学 | 山形大学医学部 1991年卒 |
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主な経歴 | 大宮赤十字病院(現さいたま赤十字病院)循環器科 新宿つるかめクリニック非常勤医として勤務 現在に至る |
専門領域 | 内科一般(内科学会認定内科専門医) 循環器内科(日本循環器学会認定循環器専門医) 日本心電不整脈学会会員 保険医学(日本保険医学会認定医) 日本医師会認定産業医 |
卒業大学 | 東京大学医学部 1998年卒 |
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主な経歴 | 東京大学付属病院 大宮赤十字病院(現さいたま赤十字病院) 現在、東京山手メディカルセンター(旧 社会保険中央総合病院)勤務 |
専門領域 | 循環器疾患一般 虚血性心疾患 |
卒業大学 | 千葉大学 2011年卒 |
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主な経歴 | 2011年 聖隷浜松病院 2013年 自治医科大学附属さいたま医療センター循環器内科 2019年 医療法人CVIC心臓画像クリニック |
専門領域 | 日本内科学会認定 総合内科専門医 日本循環器学会認定循環器専門医 日本心エコー図学会SHD心エコー図認証医 日本心血管インターベンション治療学会認定医 |
卒業大学 | 東京大学医学部 1998年卒 |
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主な経歴 | 1998年 東京大学医学部附属病院 内科研修医 1999年 茨城県日立総合病院 内科研修医 2000年 榊原記念病院 循環器内科研修医 2002年 東京大学医学部附属病院 循環器内科 2009年 東京大学医学部附属病院 循環器内科 助教 2014年 国立シンガポール大学 留学 2021年 自治医科大学分子病態治療研究センター 兼任 循環器内科講師 |
専門領域 | 日本内科学会認定医(2002年) 日本内科学会認定内科専門医(2005年) 日本循環器学会循環器専門医(2007年) |