泌尿器科専門医をもつ泌尿器科医が最新の知見をもとに、丁寧でわかりやすい説明を心掛けます。
前立腺肥大症、過活動膀胱、夜間頻尿、尿失禁、膀胱炎など排尿に関わる病気から泌尿器科悪性腫瘍(前立腺癌、膀胱癌、腎癌など)、男性更年期障害、性機能障害など幅広い泌尿器科疾患の専門的診療を行っています。
泌尿器科における検診では、PSA高値、尿潜血陽性(顕微鏡的血尿)などがあります。
PSAは前立腺癌検診に用いられる腫瘍マーカーで、基準値より高いと前立腺癌の可能性があります。よって、PSA高値の場合は、前立腺MRI検査を行い、異常所見などが認められた場合、連携病院へ紹介して前立腺針生検などをお勧めします。
また尿潜血陽性(顕微鏡的血尿)の場合、泌尿器科悪性腫瘍(膀胱癌、腎癌など)などの可能性があるため、それらをスクリーニングするための各種検査をお勧めしております。
高齢男性に多く見られる病気です。
尿道を取り囲む前立腺が年齢とともに大きくなり、尿道を閉塞させることで、様々な症状を引き起こします。
その頻度は加齢に従って増加し,80歳代では約90% になると言われており、多くの男性が罹患する病気であることがわかっています。
症状としては、尿の勢いが悪い(尿勢低下)、尿線が排尿中に分かれる(尿線分割)、残尿感、排尿後滴下(排尿後にパンツが濡れる)、日中の頻尿(昼間頻尿)、夜中寝ている時の頻尿(夜間頻尿)、尿意切迫感(尿の我慢が難しくなる)、尿漏れ、膀胱知覚の低下や亢進(神経因性膀胱や過活動膀胱)などの症状が起こることがあります。
このような症状に対して、当科では各種検査を行った後、適切な投薬加療を行います。しかし、投薬による治療では効果が不十分である場合は、連携施設での外科的治療なども考慮に入れてお話しさせて頂いております。
「過活動膀胱」とは、トイレが間に合わない(尿意切迫感と言います)という症状を主体とした病気で、突然起こる強い尿意や、トイレに何回も行く、夜中トイレに何度も起きる(夜間頻尿)、尿が我慢できず漏れてしまう(切迫性尿失禁)などの症状を伴います。
過活動膀胱の症状を有する人の数は 2012年の調査では1,040万人(有症状率 約14%)と推定され、70歳以上の4~5人に1人が過活動膀胱の症状を自覚していると言われています。
生活指導や膀胱訓練(尿を我慢する訓練)、骨盤底筋体操などを行い、様子を見ることがありますが、症状によって日常生活に制限が出て困っている患者様は、投薬治療を行います。
細菌性膀胱炎の原因としてもっとも多い細菌は、大腸菌などの腸内細菌です。
排尿時痛(排尿時の尿道痛、下腹部痛、違和感)、頻尿、残尿感、尿意切迫感などが出現します。炎症がひどい場合には血尿が出ることもあります。膀胱炎のみで発熱することは基本的にありません。
尿検査を行い、尿の炎症の程度を評価し、膀胱炎が完全に治ったかどうかも、尿検査を行い診断します。
また尿培養検査を行い、起因菌の同定、薬剤感受性なども行います。
男性更年期障害とは、加齢による男性ホルモン(テストステロン)の低下によってさまざまな症状が出現する病気のことを言い、LOH症候群(加齢男性性腺機能低下症候群)と呼ばれています。
症状は大きく身体症状と精神症状に分けられます、身体症状は、早朝勃起現象(朝勃ち)の消失や勃起不全(ED)といった男性機能の低下が起こることが多いです。
その他、ほてり、のばせ・汗をかきやすいなどのいわゆる更年期症状や、身体がだるい、筋力低下、骨密度低下、頭痛・めまい・耳嶋などの症状が出ることがあります。
精神的な症状としては、不眠、無気力、怒りやすい、性欲低下、記憶力の低下、認知力の低下などの症状が出ることがあります。
採血を行い、男性ホルモンの値や、男性ホルモン分泌に関連するホルモン、高脂血症の有無などを調べ、治療の必要があれば、投薬加療を行います。
「男性更年期外来」を、石川医師(毎週木曜日 午後)の枠にて実施しています。
不安やお悩みのある方も、まずはお気軽にご相談ください。
男性更年期外来 診療費
※ 自由診療の扱いとなります。
+
※ 現在、薬剤の流通が不安定なため、一部診療の受付を制限させていただく場合がございます。
最も強い痛みをともなう病気の1つとして知られています。
激しい痛みを経験し、その後の再発を恐れ、生活に支障をきたすことすらあります。また、放置すれば、腎不全や重症尿路感染症の原因になることがあります。
尿路結石を指摘された方は、泌尿器科専門医の診察をうけることをお勧めいたします。
性感染症とは、性行為によって感染する病気の総称です。
当科ではクラミジア性尿道炎、淋菌性尿道炎、梅毒、性器ヘルペス、尖圭コンジローマなど、代表的な性感染症の診断・治療を行っています。
クラミジアや淋菌は、男性では排尿時の痛み、尿道からの分泌物、かゆみなどを引き起こしますが、症状が軽い場合や無症状のこともあります。
梅毒は感染後しばらくしてから硬いしこりや潰瘍が性器に現れ、その後全身症状へと進行することがあります。
性器ヘルペスは水ぶくれや潰瘍を伴う痛みを特徴とし、再発を繰り返すことがあります。
尖圭コンジローマは性器や肛門周囲にカリフラワー状のいぼができます。
診断は問診・診察に加え、必要に応じて尿検査、血液検査、分泌物検査などを行います。
早期発見と適切な治療が重要であり、パートナーへの感染拡大を防ぐためにも、症状がなくても感染が疑われる場合は検査を受けることをお勧めします。
治療は感染症の種類に応じて、抗菌薬、抗ウイルス薬、局所治療などを行います。また、性感染症は再感染のリスクが高く、パートナーも同時に検査・治療を行うことが重要です。
当科ではプライバシーに配慮しながら診療を行っておりますので、安心してご相談ください。
※ 性感染症に関するご相談、診療につきましては、木曜日の午後の枠にて承ります。
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時間帯 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
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午前 | 平澤 (第1.4.5週) |
福島(啓) | 佐竹 | 鹿島(第2週) 佐竹(第4週) 林(建)(第2週) |
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午後 | 宮﨑(保匡) | 鹿島 | 石川(達郎) 中森 |
平澤(第1.3週) 長尾 (第2.4.5週) |
宍戸(第2週) 長尾(第1.3.5週) 岡田(充) (第2週) 平澤 (第1.3.5週) 佐竹(第4週) 下平(第1.3.5週) |
2025年8月の休診情報はこちら
卒業大学 | 東京医科歯科大学 2009年卒 |
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主な経歴 | 2009年3月 東京医科歯科大学医学部医学科卒業 2013年3月 都立駒込病院 腎泌尿器外科 医員 2017年4月 土浦協同病院 泌尿器科 医員 2020年1月 東京医科歯科大学医学部附属病院 泌尿器科 助教 2021年4月 Molecular Imaging Branch, National Cancer Institute, NIH 2024年4月 東京医科歯科大学病院 泌尿器科 助教 |
専門領域 | 泌尿器がん、尿路感染症、排尿障害など 腹腔鏡下小切開手術施設基準医 泌尿器科専門医・指導医 |
卒業大学 | 横浜市立大学 2014年卒 |
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主な経歴 | 横浜市立市民病院 初期研修医・後期研修医 神奈川県立足柄上病院 泌尿器科 国立病院機構 横浜医療センター 泌尿器科 大口東総合病院 泌尿器科 しながわ産業医オフィス 代表産業医 |
専門領域 | <専門> 尿路結石症・男性更年期障害(LOH症候群) <資格> 日本泌尿器科学会 専門医・指導医 テストステロン治療認定医 日本医師会認定 産業医 |