令和6年4月より稲木 一元先生が、当院の常勤医となりました。
今後とも、つるかめ会をどうぞよろしくお願い申し上げます。
令和6年4月から常勤医になりました稲木(いなき)一元です。簡単にご挨拶申し上げます。
当院は10名余の日本東洋医学会認定漢方専門医が診療を担当し、受診患者数の点で都内有数の漢方診療施設です。受診されるのは、更年期女性、虚弱体質の方、比較的ご高齢の方、通常の治療だけで十分な効果を得られない方などが多い傾向があります。治りにくい病気で標準的治療に併用する形で病状改善を求めて受診される方も少なくありません。漢方薬には、体力回復、微小循環改善、体内の水分代謝改善、自律神経調整など。多彩な作用があり、通常の治療とは異なる効果を期待できることがメリットと言えます。
院内薬局には、医療用漢方製剤のほとんどにあたる種類が常備されております。さらに院外処方箋を発行することで、漢方煎じ薬(薬価基準収載の生薬を組合わせた処方)の利用も可能です。煎じ薬は医療用漢方製剤にはない漢方処方をオーダーすることもできますので、より専門性の高い漢方治療を行うことが可能になります。
また、当院は多数の診療科があり充実した検査施設を備えていますので、必要な場合は他科専門医との迅速な連携が可能です。漢方薬治療より通常の治療をおすすめすることもあります。東西両医学の長所を生かした医療を提供できると言えるでしょう。
なお、当院は日本東洋医学会漢方専門医制度に基づく指定研修施設を委嘱されており、認定指導医による専攻医の研修も行っています。漢方医療全体の発展に貢献することも目指していることになります。
このように当院は漢方診療および研修施設として非常に充実した体制が整備されています。これは、ひとえに西元慶治理事長・門前幸志郎院長をはじめとする関係各位の長年のご尽力のたまものと存じます。この伝統を生かして、よりよい漢方医療を患者様に提供できるよう、小生も微力を尽くして頑張りたいと存じます。
今後とも、ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いします。