2026年9月24日
泌尿器科 石川 達郎
こんにちは。新宿つるかめクリニック 泌尿器科の石川です。
今回は、近年増加している「尿路結石症」について、原因・症状・治療・予防のポイントをわかりやすくご説明します。「突然背中〜脇腹が激しく痛んだ」「血尿が出た」という経験がある方、あるいは健康診断で腎結石を指摘された方は、ぜひご一読ください。
尿路結石症とは、腎臓・尿管・膀胱・尿道といった尿の通り道に結石ができる病気です。尿中のカルシウムやシュウ酸、尿酸などの成分が結晶化し、石のように固まることで発生します。
日本では生涯罹患率が男性約15%、女性約6%とされ、男性では約7人に1人が経験する比較的身近な疾患です。特に30〜50代の働き盛り世代に多く、食生活の欧米化やメタボリックシンドロームの増加とともに患者数は増えています。また、5年以内に約半数が再発するとされ、長期的なフォローアップが必要です。

最大の特徴は「突然の激しい痛み」です。
結石による痛みは「人生で最も強い痛み」と表現されることもあり、休日夜間の救急受診の要因にもなります。
尿管結石は痛みが生じやすい一方で、小さな腎結石は無症状のまま健診で偶発的に指摘されることもあります。

尿路結石の増加には、現代の生活習慣が深く関係しています。
特にメタボは重要なリスク因子で、インスリン抵抗性を介して尿中の結石形成物質を増加させることが知られています。
症状から尿路結石が疑われる場合は、尿検査や血液検査、超音波・CTなどで診断します。治療は結石の大きさと位置により異なります。
| 5mm未満の小さな石 | 約80〜90%が自然排石します。十分な水分摂取(1日2L以上)と排石促進薬で経過観察します。 |
|---|---|
| 5〜10mm程度の石 | 自然排石が難しい場合は体外衝撃波結石破砕術(ESWL)または内視鏡手術(経尿道的結石砕石術:TUL)が推奨されます。 |
| 10mm以上の大きな石 | 内視鏡手術(経尿道的結石砕石術:TULなど)が推奨されます。 |
| 感染を合併した場合 | 緊急性が高く、早急な尿管ステント挿入や入院が必要なこともあります。放置すると敗血症に至ることがあります。 |
※当院では、ESWLやTULなどの手術や尿管ステント挿入などの処置対応は行っておりません。
なお、激痛を伴う「疝痛発作」に対しては、まず鎮痛剤(NSAIDsの座薬や内服薬)の投与で疼痛コントロールを行います。
自然排石が難しい患者様には、ESWLやTULなどの手術対応が可能な病院をご紹介させていただきます。
尿路結石症は再発しやすく、「治療して終わりではない」疾患です。再発予防には生活習慣の改善が不可欠です。
さらに、無症状でも結石が増大していることがあるため、定期的な尿検査や超音波検査が推奨されます。
当院では、各内科専門医とも協力し、生活習慣病全般の診療が可能な体制が整っています。
以下の症状があれば早めに受診してください。
特に発熱を伴う場合は重症化のリスクがあり、速やかな対応が必要です。
尿路結石症は、生活習慣病の一つとされている泌尿器科の疾患です。激烈な痛みで緊急受診されることも多いですが、日頃の水分摂取や食生活の見直しによって、再発を予防していくことも可能です。
新宿つるかめクリニック泌尿器科では、画像検査・尿検査・血液検査を組み合わせた丁寧な診療により、結石の診断から適切な手術対応が可能な医療機関のご紹介、再発予防まで一貫してサポートいたします。「健診で腎臓に石があると言われた」「以前結石になったことがある」という方も、お気軽にご相談ください。
引用:尿路結石症診療ガイドライン 第3版
編集:日本泌尿器科学会、日本尿路結石症学会、日本泌尿器内視鏡・ロボティクス学会
新宿つるかめクリニック
泌尿器科 石川 達郎
(公開日:2026年9月24日)

