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“直腸癌”

消化器内科 中込 英理子

初めまして。消化器内科の中込英理子です。
初めて新宿つるかめクリニックのブログを書かせていただくことになりました。

このブログでは、私の経験から皆様にお知らせしておきたい大切なことや、私の好きなこと・好きなものを健康と関連づけて発信していこうと思っております。
どうぞよろしくお願いいたします。

早速ですが、第1回は直腸癌のお話。

私の祖母は直腸癌でした(過去形なのは、5年間と言われている術後観察期間が無事に終了しているためです)。
消化器内科になったばかりの私に「〇〇ちゃん(私)がやってくれるのであれば、検査をしてもらいたい」と大腸内視鏡検査を頼んできた祖母。その時には怖くて隠していたけれど、下着が少し汚れることがあり、何か気になっていた模様・・・

皆様にももしかしたら経験のある方がいるかもしれません。
「検査、怖いな」「検査もだけど検査の結果何か見つかったらどうしよう」
「こんなこと、みんなにあるのかも知れないな」
そんな風に思って、気になる症状があるのに病院受診に乗り出せない方いませんか?

「下着が少し汚れる」
たったそれだけの症状しかなかったのに、祖母は直腸癌。しかも、内視鏡的切除はできない、進行直腸癌で、手術の運びとなりました。

直腸癌は、肛門の近くの直腸に癌ができてしまっている状態です。

直腸の中でも癌ができている場所によっては、手術により永久人工肛門の造設が必要になることがあります。

祖母は温泉が大好き。人工肛門になると、お友達とサウナや温泉に行き辛くなるしと、悲しそう。
消化器外科の先生と相談し、肛門温存術を選択してくださることに。それでも、切除しきれない可能性や、肛門機能が保てない可能性もありますが、祖母の希望もあり、その術式を選択しました。
手術の結果は、StageⅢの直腸癌。一時的な人工肛門は造設しましたが、その人工肛門は後日、無事に閉鎖術も施行し、今は排便の問題は少しありますが、お腹の術後の痕があるのみで、術後の化学療法も乗り越え、今も健在。休日は岩盤浴へ一緒に行くこともできています。もう少し発見が遅れていたらと思うと、今でも恐ろしくて震えます。

★伝えたかった大切なこと★
“検査や結果が怖いのはみんな同じ。症状がある時や何か気になることがあった時、
健診異常を指摘された時こそ、早く医師に相談しよう”

つるかめクリニックでは鎮静剤を使用し、眠った状態で大腸内視鏡検査が施行できます。
ぜひ相談してくださいね。

読んでくださりありがとうございます。

ではまたの機会にお会いしましょう!!

消化器病センターのページはこちらです。

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