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~飛沫~

         人間ドックアドバイザー 総合内科専門医 早瀬行治

 

最近は対局中の棋士もマスク姿で、手指消毒用アルコールも置かれている。インターネット中継では、AIによる最善手や勝利確率がリアルタイムで表示されている。昼食に鰻重を注文したとか、10時のおやつはどら焼き、3時のおやつはフルーツ盛り合わせだとか写真付きで紹介してくれるのも楽しい。

 

藤井七段が棋聖位を獲得したとき、背景にあった掛け軸の一つが故大山康晴名人の書であった。大山名人は初代棋聖で、「酒は断然、加茂五葉(かもいつは)ですね。」という岡山のテレビコマーシャルにも出ていらした。

 

中学生のころ倉敷将棋祭りみたいな大会に参加した。広い会場を回っていたゲストの大山名人が私の横でぴたっと止まった。頭の中が真っ白。 何と飛車を素抜かれてしまった。私の攻めの構想は泡沫化。かわいがっていた飛車は相手の駒台へ飛んでいった。 

その後、2枚飛車に追われる悪夢。合駒・早逃げなどでしのぎ時間切れ。名人による判定で私の負けとなった。「悪かったね。」と大山名人が丸い眼鏡の奥で微笑んでくれたのを今でもよく覚えている。その後、癌と闘いながら若手棋士の挑戦を受けて立つ永世名人を心から応援した。


シドニーオリンピックの1年前くらいに、オーストラリア旅行をした。ガイドさんが「この空き地に競技場を建設中ですが、働いている人は半分くらいで、残りは昼寝をしています。」と説明してくれた。間に合いそうにないと思ったがきっちり完成した。

 

私たちの体内の白血球も、血液中を流れているものばかりではなく、血管壁で多くが昼寝をしている。感染症が起こると現場に急行して働く。人間が生まれながらに持っている自然免疫である。不摂生をしていると自然免疫力は低下する。

 

皆さん飛沫を飛ばさぬよう気をつけ、マスクなどで感染予防しましょう。酒は1合程度とし、自然免疫力を保ちましょう。

2020718日 記)

第9回は 川上明夫 先生にお願いします。
タイトルは"コロナ禍と糖尿病"です。

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